サジェストキーワードと関連キーワードってどうやって調べたらいいんですか？
クライアントから「SEO記事の構成を作ってください」と言われて、キーワードを調べなければならないという場面に出くわしていませんか？
私はWebライターとして一番最初に受注した仕事で、「サジェストキーワードと関連キーワードリストをアップしてください」と言われ、何からやっていいのか全くわからなかった経験があります。
そこで今回は、サジェストキーワードと関連キーワードの調べ方を徹底解説します。
「ChatGPT」や「Brad」などのAIチャットを活用した事例もご紹介しますので、「キーワードをどうやって調べていいのかわからない」という方は、ぜひご覧ください。
北 光太郎
社会保険労務士
きた社労士事務所代表
元ITエンジニアで社労士Webライター
労務専門のWebライターとして人事労務関連記事を200記事以上執筆・監修。
2019年から個人で人事労務の情報を発信し、現在は労務専門サイト「労サポ」を運営している。
サジェストキーワードと関連キーワードの違い
「サジェストキーワード」と「関連キーワード」は、それぞれSEO対策をするうえで必要となるワードです。
まずは、それぞれの違いについて解説します。
サジェストキーワードとは
サジェストキーワードとは、検索窓に入力されたキーワードに対して自動的に表示される候補ワードのことです。
たとえば、Googleの検索窓に「転職」と入れると下記のようにキーワード候補が表示されます。
このように、「サイト」や「エージェント」「会議」などがサジェストキーワードとなります。
検索エンジンが利用者の検索履歴や検索ワードの傾向を分析し、その情報をもとにキーワードを推測して表示します。
サジェストキーワードは、検索エンジンが利用者の意図を推測する上で有効なヒントとなるため、SEO対策においては活用されているのです。
関連キーワードとは
関連キーワードとは、検索窓に入力されたキーワードと意味や内容が類似すると判断されたキーワードのことです。
たとえば、Googleの検索窓に「転職」と入れると下記のようにページ最下部に関連キーワード候補が表示されます。
これらは検索エンジンが解析を行い、関連性の高いキーワードを提示してるため、「関連キーワード」と言われています。
関連キーワードをチェックすることで、新たな読者ニーズの発見に役立ちます。
サジェストキーワードの調べ方
サジェストワードの調べ方はさまざまな方法がありますが、ここでは無料でできるものをご紹介します。
主な調べ方は以下の4つです。
- Googleの検索窓
- Googleキーワードプランナー
- ラッコキーワード
- ChatGPT
それぞれを詳しく解説します。
Googleの検索窓
Googleの検索窓で調べる方法は先ほど解説したとおりです。
検索したいキーワードを検索窓に入れれば、自動的にサジェストキーワードが表示されます。
なお、表示されたキーワードは別のキーワードを入力すると消えてしまうので、画面をコピーやメモなどの方法で保存しておきましょう。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーとは、Googleが提供しているキーワード候補を検索できるツールです。
サジェストキーワードと関連キーワードが混合されて検索され、それぞれの検索ボリュームの確認もできます。
ただ、無料で使うためには、少し複雑な設定が必要です。下記の記事を参考に設定しましょう。
ラッコキーワード
「ラッコキーワード」とは、さまざまなSEO対策に活用できる無料ツールです。
サジェストキーワードだけではなく、見出し抽出や共起語なども検索できるため、SEO対策で非常に重宝するツールです。
なお、検索流入キーワードや月間検索数などの一部機能が使えません。
有料プラン（月額440円〜）に申し込めば使えるようになるので、必要な方はお申し込みください。
社労士 北まずは無料プランで試してから、有料プランを検討することをオススメします。
ChatGPT
ChatGPTとは、生成AIと言われるチャットツールです。質問（プロンプト）をすれば、まるで人間が書いたような文章が返ってきます。
そして、ChatGPTはサジェストキーワードを調べるツールとしても活用ができます。
試しに、下記の質問をしてみてください。
あなたはSEOを十分に理解している優秀なWEBライターです。
「転職」のサジェストキーワードを10個教えてください。
実際私が試したところ、下記の回答が返ってきました。
このように、ChatGPTによってサジェストキーワードを調べることができます。
なお、ChatGPTは誤った情報が返ってくることもあるため、あくまで参考程度にしておきましょう。
また、プラグインを導入していない場合は、2021年9月以前の情報しか持っていないため、注意が必要です。
社労士 北GoogleのAIChat「Brad」でも同じように調べることができます。
関連キーワードの調べ方
関連キーワードを調べる主な方法は以下の3つです。
- Google検索
- ラッコキーワード
- ChatGPT
それぞれを詳しく解説します。
Google検索
Google検索で調べる方法は先ほど解説したとおりです。
検索結果の最下部に関連キーワードが表示されているので、画面コピーかメモを取って保存しましょう。
ラッコキーワード
サジェストキーワードの調べ方でも紹介した「ラッコキーワード」でも関連キーワードが検索できます。
やり方は、ラッコキーワードのトップ画面で「関連ワードの提案」を選んでから検索ボタンを押せばいいだけです。
ChatGPT
こちらもサジェストキーワードと同じくChatGPTに質問すれば、関連キーワードを教えてくれます。
試しに、下記の質問をしてみてください。
あなたはSEOを十分に理解している優秀なWEBライターです。
「転職」の関連キーワードを10個教えてください。
実際私が試したところ、下記の回答が返ってきました。
なお、Bradでは下記の結果となりました。ChatGPTとBradでは結果が違いますので、それぞれ試してみるとよいでしょう。
社労士 北AIツールは必ずしもSEOに重要なキーワードを教えてくれるわけではありません。他のツールと組み合わせながらキーワードを抽出しましょう。
キーワードを絞り込む
サジェストキーワードや関連キーワードを抽出する目的は、読者がテーマに対してどんなキーワードを使って、どんなことを知りたいのかという「ニーズを分析をする」ことです。
たとえば、「転職 30代」をテーマとして記事を書いても、ターゲットが「未経験者」か「経験者」かでニーズが異なります。
そのため、「転職 30代」で抽出したサジェストキーワードや関連キーワードを一旦整理して、絞り込む作業が必要です。
例を挙げると、30代で未経験の職種に転職を考えている人がターゲットであれば、「転職 30代 正社員」「転職 30代 成功事例」などのキーワードからニーズを分析するでしょう。
このように、サジェストキーワードや関連キーワードを抽出した後は、記事の読者を想定してキーワードを絞り込み、記事構成を考えることが大切です。
まとめ
サジェストキーワードや関連キーワードは読者ニーズを分析するのに必要なワードです。無料ツールでも十分分析ができるため、まずは使い方を覚えましょう。
また、AIツールは今後もどんどん発展していきます。そのため、WebライターでもAIツールを使いこなすせるかどうかがポイントとなります。
AIを恐れるのではなく、AIと共存して読者ニーズを分析することが大切です。
以上、この記事が参考になれば幸いです。
