士業ライターの仕事内容と受注方法とは?実体験をもとに解説

士業の資格を持っている者です。
Webライターに興味があります。何からはじめればいいですか?

そんな疑問にお答えします。

税理士や社労士、弁護士など士業を営む方、もしくは資格を持っている方でWebライターに興味を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は社労士として多くの記事を執筆していますが、専門性と信頼性のある情報が提供できる「士業ライター」の需要は徐々に高まっていると感じています。

そこで今回は、士業ライターの仕事内容と仕事の受注方法、士業ライターに必要なスキルを実体験をもとに解説します。

Webライターに興味がある方は、ぜひご覧ください。

この記事でわかること
  • 士業ライターの仕事内容
  • 仕事の受注方法
  • 士業ライターに必要なスキル
執筆者

北 光太郎
社会保険労務士

きた社労士事務所代表

元ITエンジニアで社労士Webライター
労務専門のWebライターとして人事労務関連記事を200記事以上執筆・監修。
2019年から個人で人事労務の情報を発信し、現在
労務専門サイト「労サポ」を運営している。

目次

Webメディアにおける士業ライターの役割とは?

士業ライターとは、士業資格を持っていて特定分野の専門家として執筆している人のことです。

士業ライターは、その知識と経験を活かして記事の専門性と信頼性を上げる役割を担っています。

とくに近年では、検索順位を上げる対策(SEO対策)として専門性と信頼性が重視されてるため、ライティングスキルに加えて、専門知識を持った人に仕事が集まりやすくなる傾向にあります。

情報であふれている現代だからこそ、専門知識を持った人が書く記事が求められているのです。

士業ライターの仕事内容

私が実際にライターとして受注している仕事は以下の3つです。

  • 記事執筆
  • 記事監修
  • ホワイトペーパーの監修

それぞれを詳しく解説します。

記事執筆

士業ライターの執筆する記事は検索順位で上位を狙った記事(SEO記事)が中心です。

記事は、構成から作成するパターンもあれば、クライアントが作った構成をもとに執筆するパターンもあります。

ただ私の経験からいうと、クライアントが構成を作成して私が執筆するパターンが多いです。

なぜなら、構成の作成はSEOの知識がある担当者が作成して、執筆は専門の特化ライターにお願いする方が効率が良いからでしょう。

とはいえ、クライアントが作成した構成に違和感がある場合は、理由を添えて私が修正提案をする場合があります。

たとえば、以下のような構成であれば修正提案をします。(実際にあった事例です)

例)
<h2>産後パパ育休のポイント
 <h3>分割取得
 <h3>育児休業給付金の改定 出生時育児休業給付金の支給
※産後パパ育休に対する給付金は「出生時育児休業給付金」であるため

上記の例では、産後パパ育休に対する給付金は育児休業給付金ではなく出生時育児休業給付金であるため、修正をさせていただきました。

クライアントが構成を作成する場合は、先方は専門家ではないため、誤った構成が組まれることがあります。

そのときは、理由をつけて構成を修正するのも士業ライターの仕事の一つです。

記事監修

監修とは、記事の内容があっているかチェックする仕事です。

主に法律や判例との整合性を確認します。

また、実際に経験した事例などを踏まえて、専門家目線でコメントを残すこともあります。

記事監修は、名前やプロフィールが載る「記名記事」がほとんどで、誤っていた場合は監修者の責任となるため、非常に責任が伴う仕事です。

なお、監修の場合は基本的に文章チェックはしませんが、私は誤字や変な文脈を見つけた場合は、修正提案をしています。

ホワイトペーパーの監修

ホワイトペーパーとは、企業が不特定多数の人に無料でダウンロードしてもらう資料のことです。

ホームページやメールマガジンから資料をダウンロードしてもらい、自社の営業ツールとして活用されています。

このホワイトペーパーには、法改正の解説や実務で役立つトピックなどが掲載されており、士業ライターは最終チェック者として法律との整合性のチェックをします。

社労士であれば、勤怠システムや給与計算システムなど人事系システムの開発会社からご依頼いただくことがあります。

社労士 北

ご紹介した仕事以外にもインタビューライターやYouTubeの台本作成など、さまざまなジャンルで活躍している方もいらっしゃいます。

Webライターの仕事の受注方法

ここからは、私の経験をもとにWebライターの仕事の受注方法を解説します。

私が仕事を受注した経験がある方法は以下の3つです。

  • クラウドソーシング
  • 自分のサイト(ブログ)からの問い合わせ
  • コミュニティ内での受注

それぞれを詳しく解説します。

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、仕事の発注者と受注者をマッチングするサービスです。

現在では、以下2つのサービスが主流になっています。

  • クラウドワークス
  • ランサーズ

どちらも無料で登録ができ、登録さえすれば仕事の受発注が可能です。

ちなみに私は、クラウドワークスを使っていますが、契約書の取り交わしや請求書の発行などの手間が省けるため、非常に重宝しています。

また、実績やクライアントからの評価が表示されるため、ライターをはじめたばかりで実績を積みたい人には最適なサービスです。

自分のサイト(ブログ)からの問い合わせ

私がもっとも仕事を受注している方法は、自分のサイトやブログからの問い合わせです。

問い合わせは、本サイトと私が運営しているブログからいただいています。実績やプロフィールが載っているため、発注する側としては仕事が依頼しやすいのだと思います。

実績が多くなれば、ポートフォリオが充実するため、問い合わせが増えていくでしょう。

コミュニティ内での受注

ライターの仕事は、オンラインサロンなどのコミュニティ内で受注する場合もあります。

私もコミュニティ内でライターの募集があり、それに応募して仕事を受注した経験があります。

なかなか仕事が受注できない方は、コミュニティに所属して仕事を獲得する方法もあることを覚えておきましょう。

士業ライターに求められるスキル

士業ライターは専門知識だけ持っていても仕事は取れません。

少なくとも以下3つスキルが求められます。

  • 文章力
  • リサーチ能力
  • SEOの知識

それぞれを詳しく解説します。

文章力

ライターである以上、文章力は必須の能力です。

特にWebライターの場合は一般的な書籍の執筆と違い、ある程度「型」があります。

PREP(プレップ)法やリード文の書き方など、型を習得しておきましょう。

文章力を上げる方法については、後ほど解説します。

リサーチ能力

士業ライターが携わる文章には、必ず根拠が求められます。

そのため、正確な情報を取得する「リサーチ能力」が必要になります。

リサーチ能力とは、検索能力やサイトの信頼性を見極める能力のことです。

公的資料や論文などから情報を取得しなければいけないため、簡単なキーワードでGoogle検索するだけでは不十分です。

検索方法を学び、正確な情報にアクセスする能力が求められます。

SEOの知識

Webライターである以上、SEOの知識は必要です。

とくに記事構成の作成はSEOの知識があるかないかで、出来上がる構成が大きく変わります。

たとえば、構成階層の理解やキーワード選定、検索ボリューム、上位記事の分析など、様々な知識が必要です。

「書くだけだから知識さえあればよい」というわけではないので、しっかり勉強しましょう。

文章力やSEOの勉強方法

Webライターをはじめるにあたって、文章力やSEOの勉強をするには、本が一番効率が良いです。

もちろんブログやYouTubeで勉強するのもおすすめですが、ベストセラーの本は必ず読んでおきましょう。

私がおすすめする本は以下の2点です。

  • 沈黙のWebライティング
  • 新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

この2点さえ押さえておけばWebライティングの基礎は十分身に付きます。

勉強方法に迷っている方は、ぜひ一度手に取ってみてください。

社労士 北

最近はオンラインサロンで勉強する方も増えていますが、高額な有料スクールは、ある程度経験を積んでから受講の判断をしましょう。

まとめ

法律や手続きの方法を検索したときに「この情報間違っているな」と思ったことはありませんか?

士業ライターは、そんな誤った情報を提供している記事なくし、情報の専門性と信頼性を上げる役割を担っています。

Webライターに興味ある方は、ぜひチャレンジしてみてください。士業の知識を活かして、正しい情報を広めていきましょう。

この記事がお役に立てると幸いです。

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