特化ライターとは?必要なスキルとメリット・デメリットを解説

特定の分野を専門とする「特化ライター」ってどうやってなるんですか?

そんな疑問にお答えします。

最近SNSを見ていると、1つの分野に専門特化した「特化ライター」が増えてきました。

そこで今回は、特化ライターのなり方や、特化ライターのメリット・デメリットなど実体験をもとに解説します。

特化したライターを目指している方の参考になれば幸いです。

この記事でわかること
  • 特化ライターになる条件
  • 特化ライターのメリット・デメリット
  • 特化ライターの主な仕事
執筆者

北 光太郎
社会保険労務士

きた社労士事務所代表

元ITエンジニアで社労士Webライター
労務専門のWebライターとして人事労務関連記事を200記事以上執筆・監修。
2019年から個人で人事労務の情報を発信し、現在
労務専門サイト「労サポ」を運営している。

目次

特化ライターとは

「特化ライター」とは、1つの分野を専門としたWebライターのことを指します。

たとえば次のような分野があります。

  • 人事特化ライター
  • 金融特化ライター
  • 不動産特化ライター
  • 医療特化ライター
  • 美容特化ライター

このように、一目でなんの分野に特化しているかがわかるため、発注者側が仕事を依頼しやすく、受注側も仕事がもらいやすいというメリットがあります。

ただし、特化ライターを名乗るには、ある程度の経験や知識が必要です。

では、どうやったら特化ライターになれるのでしょうか。次の章で詳しく解説します。

特化ライターになる条件

特化ライターになるための条件は、対外的にアピールできる肩書きを持っていることです。

たとえば、税理士や社労士、FPなどの資格を持っている場合、特定のジャンルで専門性をアピールすることができます。

また、資格がなくても専門性が認められるような経験があれば特化ライターとして名乗れます。

たとえば
・人材派遣会社で5年勤めていた
・不動産営業を10年間やっていた経験がある
・現役の看護師である
などです。

つまり、他者が信用できるレベルの知識や経験を持っていることが、特化ライターの条件となります。

特化ライターとして必要な資格

特化ライターとして信用が得られやすいのは、やはり資格を持っていることです。

特化ライターとして必要な資格は以下のものが考えられます。

ジャンル資格
労務社会保険労務士
税金税理士、FP2級 以上
金融FP2級 以上
不動産宅建士
医療国家試験合格

上記以外にも、資格があれば特化ライターとして活躍できますが、当然ながら難易度が高い資格を持っているほど重宝されます。

とくに士業であれば、監修(記事内容のチェック)の仕事が受注しやすくなります。

なぜなら士業はその分野の専門家であり、記事内容が正しいかどうかの判断ができると信用されているからです。

実際に私は社会保険労務士ですが、記事監修の仕事を多くいただいています。

士業は専門知識が商品であるため、Webライター業界でも必要とされていることは身を持って感じています。

未経験から特化ライターになれるのか

この記事をご覧になられている方の中には「未経験のジャンルでも特化ライターになれるのか」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

結論から言うと、未経験から特化ライターになるのは可能です。

実際に金融業界未経験の人がFP2級を取得して金融特化の専業ライターになったケースも多くあります。

ただし実務経験がない分、やはり資格は最低限必要です。

そして、専門にしたい分野の記事を執筆し、実績をつめば未経験からでも特化ライターになることができます。

特化ライターの主な仕事

ここからは、実際に私が受注している仕事をご紹介します。

特化ライターの仕事には、以下のようなものがあります。

  • 記事執筆
  • 記事監修
  • ホワイトペーパーの監修

このように、特化ライターは、記事の執筆以外に監修の依頼を受けることもあります。

記事監修とは、記事の内容が正しいかどうかを専門家がチェックする仕事です。

記事監修は専門性と信頼性を高めることができるため、一定の需要があります。

加えて、企業が顧客の認知度を高める目的で無料ダウンロードしてもらう資料、いわゆるホワイトペーパーの監修の仕事も依頼を受けることがあります。

社労士 北

ご紹介した仕事以外にもインタビューライターやYouTubeの台本作成などで活躍しているライターさんもいらっしゃいます。

特化ライターのメリット

特化ライターのメリットは以下の3つです。

  • SEOで専門性が求められている
  • AIに代替されにくい
  • 記名記事が獲得しやすい

それぞれを詳しく解説します。

SEOで専門性が求められている

1つ目は、SEOで専門性が求められていることです。

SEOとは「検索エンジン最適化」という意味で、キーワードで検索1位(上位)表示を目指すことを意味します。

そして、SEOにおいては「専門性」「権威性」「信頼性」の3つの要素が求められており、だれが記事を書いているか、専門家が監修しているのかが重要な要素になっています。

つまり、作成した記事が上位表示されるためには、専門家の力が必要なのです。

過去にはキーワードが多いサイトやリンクが多いサイトが上位に上がっていた時代もありましたが、今は検索エンジンの性能が向上し、専門性の高い良質な記事であることが求められます。

そのため、特化ライターは、SEO対策において必要な人材になっており、仕事が受注しやすく単価が上がりやすくなっています。

AIに代替されにくい

2つ目のメリットは、AIに代替されにくいことです。

Chat-GPTの登場により、Webライターの仕事がなくなると懸念されていますが、AIの情報が正しいかどうかを判断するのは人間です。

そのため、文章の構成が作れて、AIの情報が正しいものか判断できる人が必要になってきます。

特化ライターは、たとえAIが作成した記事でも情報の整合性が判断できるため、AIに代替されにくいと考えられます。

記名記事が獲得しやすい

3つ目のメリットは、記名記事(自分の名前が載る記事)が獲得しやすいことです。

とくにフリーランスなどの個人事業主は、記名記事が自分の実績に直結するため、単価が低くても受注したいと思っている人は少なくないでしょう。

そんな中、特化ライターはSEO対策として「専門家監修(執筆)として名前を載せたい」と発注者側から依頼されることが多くあります。

そのため、特化ライターになることで、記名記事が獲得しやすくなります。

特化ライターのデメリット

続いて、特化ライターのデメリットをご紹介します。

特化ライターのデメリットは以下の3つです。

  • 内容の難易度が高い
  • 勉強し続けなければいけない
  • 一つの記事の責任が重い

それぞれを詳しく解説します。

内容の難易度が高い

当然ですが、専門家として書く記事は、一般的な記事よりも難易度が高くなります。

初心者だけではなく、ある程度経験がある方が読むような記事を作成しなければならないため、一定以上の知識が必要です。

また、法律や専門用語をわかりやすく伝える技術も必要になるため、ライティング力も必要になります。

ただし、比較的得意分野の記事が書けるため、執筆時間はそんなにかからないというメリットはあります。

勉強し続けなければいけない

特化ライターで一番重要なことは「その分野の専門家であり続けること」です。

そのためには、勉強し続けなくてはいけません。

たとえば、ChatGPTを使ったことがないAI特化ライターがいたら、「え?専門家じゃないの?」と疑問を持たれるでしょう。

特化ライターは、ライティング力が重要なのはもちろんですが、専門家である以上、常に勉強が必要になります。

一つの記事の責任が重い

専門家を名乗っている以上、間違ったことは書けません。もし、誤ったことを書いた場合は信用がなくなり、仕事がもらえなくなるでしょう。

とはいえ「ディレクターやクライアントがチェックするから大丈夫」と思っている方もいると思いますが、それは違います。

なぜなら、ディレクターやクライアントは専門的な知識を持っていないため、内容があっているかの判断はできません。

そのため、特化ライターが書く記事は、一つひとつ責任が重くなるということです。

ただし責任が重い分、「やりがいがある」ということは間違いありません。

まとめ

誰でも情報が発信できる時代では、正確な情報をわかりやすく提供できるライターは必要不可欠です。

専門的な資格や経験がある方は、ぜひ特化ライターとしてWebライターにチャレンジしてみましょう。

PC1台あれば仕事ができるため、場所や時間にとらわれず仕事ができ、副業としてもすぐに始められます。

Webライターの仕事の受注方法は下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

この記事が参考になれば幸いです。

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